暮らしノート
安心・安全講座
備えない防災“フェーズフリー”を知っていますか?
近ごろ、防災について“フェーズフリー”という考え方が広まっています。
フェーズフリーとは、日常的に、災害時に役立つものやスタイルを採り入れ、使用するという考え方。つまり、日常と非常時の垣根をなくすということです。それゆえに、「備えない防災」とも呼ばれています。
フェーズフリーにはどんなものがあるの?
たとえば、撥水加工されたバッグなら、普段は買い物袋(エコバッグ)として使用しますが、いざというときはバケツ代わりにもなります。
家族で鍋物などをするときに利用するカセットコンロは、災害時のお料理に活躍します。カセットボンベのストックも忘れずに。
ソーラーで充電できるLEDランタンなら、普段はオシャレなインテリア、停電時などは光源として大活躍。キャンプにもいいですよ。
そして、皆様のご自宅に軒下にあるLPガスも、実はエネルギーのストック。電気や都市ガスと違い、LPガスなら普段から備蓄されている状態ですから、いざというときも安心です。
防災グッズのストックは“ローリングストック”で
いざというときのために、缶詰やレトルト食品を用意していても、あるときチェックしてみたら消費期限が切れていた!……なんて経験はありませんか?
賞味期限が長い食品だったり、普段目につかない場所に置いていたりするため、上手に管理するのはなかなか難しいですよね。
そこでオススメなのが、ローリングストック。
ローリングストックとは、必要な量の備蓄を用意して、定期的に消費しながら買い足して管理するやり方。
たとえば4人家族の場合、4人×3食(朝・昼・晩)×3日=36食分用意します。
このストック分を、日常的に、賞味期限が古いものから食べていき、なくなった分だけを買い足していくという方法です。
こうすれば、“賞味期限の切れていない食品”が、“いつでも家族3日分ある”状態を保つことができるのです。