暮らしノート
安心・安全講座
大地震のとき、LPガスは自動的に止まります
2016年4月の熊本地震、今年6月の大阪府北部地震がまだ記憶に新しい中、9月6日には最大震度7の北海道胆振東部地震が発生しました。
LPガスは、普段何気なくご利用いただいていますが、私たちの暮らしにとって1日も欠かせないライフラインの一つ。健康な食生活と快適な洗面・入浴をサポートしています。
でも、地震などで電気がこなくなったときって、ガスは使えるのかな……そう不安になったことはありませんか。
災害に強いLPガス
LPガスを利用されているご家庭では、軒先の容器に、最低でも数週間分のLPガスが備蓄されています(「軒先備蓄」と言われています)。また、個別供給がメインのLPガスは、エリア供給である電気や都市ガスに比べ、復旧が早いことが大きな特徴。
このため、国のエネルギー基本計画や国土強靭化計画でも「災害に強いエネルギー」に位置づけられており、都市ガスエリア内の避難施設(学校や公共施設)への設置が進められています。
大地震のとき、LPガスは自動的に止まります
震度5相当以上の大地震があると、どこのご家庭でも、LPガスの供給は自動的に止まります。屋外のマイコンメータに付いている復帰ボタンを押すと、ガス設備に損傷がないかチェックし、安全が確認できれば、供給を再開します。
使用しているガス機器の電源チェックを
大地震などで停電になったときでも、LPガスの供給に電気は使っていないので、供給設備に損傷がなければ、基本的には普段どおり使えます。でも、ガス機器には100V電源を使用しているものもあるので、事前にチェックしておきましょう。
コンロ、小型湯沸器、ストーブなどはOK
ガスコンロのほとんどは、電池で圧電着火しているので、停電時も使えます。念のため、前面の操作盤に電池ケースがあるか確認しておきましょう(100V電源使用なら電源コードが付いています)。同様に小型湯沸器、風呂がま、炊飯器、ストーブも使えます。
一方、給湯器や床暖房、ファンヒーターは便利機能をサポートするために100V電源を利用しており、停電になると使えません。
マイコンメータについて、詳しくはこちらをご覧ください。