暮らしノート
ガス屋さんのレシピノート
中華鍋を使っておしゃれに燻製料理
クリスマスやお正月など、お友達や親戚が集まる機会が増えるシーズン。いつもよりお酒を飲むことが多くなります。
そんなとき、いつもと同じチーズやゆで卵を、燻製するだけでワンステップアップしたおつまみをつくってみてはいかがでしょう。
燻製料理というとアウトドアや特別な道具がいるというイメージですが、家にある中華鍋とフライパンのふたやステンレスのボール、100円ショップなどで手にはまる網を使って簡単に作れる燻製もあります。
ちょっと頑張って挑戦してみませんか。
<燻製料理に必要な道具>
・中華鍋(底の丸みが燻製向き)
・中華鍋の途中で止まる具材を乗せる網
(中華鍋の直径の一回り小さいサイズの丸い網。100円ショップでも調達可能)
・燻製用のチップ(ホームセンターやインターネットで購入可能。今回は桜のチップ使用)
・中華鍋にかぶせられるステンレス製のボール(直径が同じが、すこし小さいサイズ)か
フライパン用のふた(ピタッと隙間ができないタイプ)
・照りを出すための砂糖
あったらよいもの
・軍手
**燻製について**
燻製には冷燻、温燻、熱燻という、燻製する空間の温度によってタイプが分かれます。
キッチンでできて燻製初心者でも挑戦できる熱燻で行います。
保存性は長期間は無理なので、食べるたびに作ってください。
<燻製をする前の準備>
■空焚きになるので、センサーは一時的に解除する
燻製をする場合、鍋は空焚き状態にしますので、キッチンのガスコンロで作る場合、センサーが反応してしまいます。
お持ちのガスコンロでセンサーを解除できるかどうか、確認いしてください。
解除できる場合は燻製している間は、一時的に解除してください。
ただ、作っているときはくれぐれもガスコンロから注意を外さないようにしてください。
どうしてもセンサーが解除できない場合は、卓上ガスコンロで作るようにします。
■水分のあるものは十分表面の水分をふき取る
食材の表面部分に水分が残っているといやな酸味がでてしまう。
表面はしっかり乾燥させることが必要なので、水分のあるものは前日からキッチンペーパーなどでくるんで冷蔵庫に寝かしておく。
時間のない場合でも1時間ぐらいまキッチンペーパーにくるみ、水分をふき取っておこう。
■燻製を始める前に常温にもどしておく
■中華鍋にアルミホイルを敷いておく
中華鍋に直接チップを置くと、終わったあとのチップの処理がたいへん。
中華鍋にスモークがつかないように、全体にアルミホイルを敷いておくと後の始末がとても楽です。
使ったあとのチップは必ず完全にさめてから捨てるようにしてください。
<燻製する食材>
なるべくそのまま食べても、味があり、おいしくいただけるものを選ぶと失敗が少ないと思います。
今回は以下のものを選んでみました。
必ず事前に水気のとっておくようにしましょう。
・プロセスチーズ
・ソーセージ
・スパム
・味付け半熟たまご
・おつまみナッツ
・ホタテ風味かまぼこ
・たくわん
・ししゃも*
ししゃもは燻製をしてから、火を通しきるため、短時間グリルで焼きます。燻製の時間にもよりますが、干物など、後で火を通しても、燻製のかおりは残ります。
<作り方>
1)アルミホイルを敷いた中華鍋の底にスモークチップを入れる。今回はあまり火を通す必要のない素材を選んでいるので、スモークチップは手の平ひとにぎり程度を入れる。
(スモークするものが多い場合、量を少し加えてもよいが、多すぎても苦くなってしまうので注意)砂糖大さじ1/2程度をスモークチップにまぶす。
油が下に落ちそうな材料がある場合はスモークチップを軽く覆うようにアルミホイルをおいて、油が直接触れないようにしておく。
2)網を置いてから素材を置く。溶けそうなチーズなどはオーブンシートの上に置く。強火~中火で熱し、煙がでてきたら、上にボールなどでフタをする。
3)ボールなどでふたをしてから、中火から弱火で10分~20分程度煙でいぶす。
燻製している時の注意
部屋に匂いが広がってしまうので、換気扇は必ず回すようにしましょう。
温度センサーを切っていますので、キッチンから離れず、コンロから目を離さないようにしてください。
作っている間やできた当初はふたに使っているボールや網、鍋が熱くなっていますので、やけどしないように注意してください。
ガスコンロだから使える底の丸い中華鍋
最近では鉄の中華鍋は「重い」「手入れがたいへん」など言われ、敬遠する方もいらっしゃいますが、実は煮る、焼く、揚げるとひとつの鍋で使えるのでたいへん便利な鍋でファンも多いのです。特にフッ素加工されていない、鉄なべは、強火で使え、洗剤を使わず、ごしごしとこすって洗え、水を切って油をうっすら塗っておけば、長年使えるもので、愛着もわいてきます。