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食べ過ぎ解消や物価高騰対策に! 万能食材“おから”
おからって、何?
おからは、大豆から豆腐や豆乳をつくる際に発生する副産物です。
豆腐を絞った後の“カラ”に丁寧語の「御」をつけたのがその語源といわれています。
別名としてよく聞くのが“卯の花”。これは空木という花のことで、白くふわふわした姿がおからにそっくりのため、そのように呼ばれます。また包丁を使わず切らずに食べられるところから雪花菜(きらず) と言われることもあるようです。
このおから、実はとっても万能食品。食物繊維やカルシウムをたっぷり含んでおり、たんぱく質や炭水化物、カリウムにも富んでいるうえに100gあたり111kcalとヘルシー。さらに、お豆腐屋さんやスーパーマーケットで安価に手に入るため、お財布にもやさしい“いいことづくめ”な食材です!
たとえばハンバーグのたねに混ぜれば、ひき肉の分量を減らすことでカロリーを抑え、食費も浮きます。ポテトサラダのじゃがいもの置き換えにもおすすめです。
生おからは水分が多く日持ちしませんが、乾燥おからなら常備でき、おかずからおやつまでさまざまなお料理に使えるのでとっても便利です。ガスコンロを使ってぜひお料理にチャレンジしてみてください!
おからに含まれている主な栄養素
おからにはたくさんの栄養素がつまっています。主な栄養素と効果をご紹介します。
・食物繊維
豆腐や豆乳よりも含有量が多く、なんとゴボウの2倍! とくに腸内で水分を吸収して膨らみ、腸壁を刺激して便通を促してくれる不溶性食物繊維が豊富ですからダイエット中の人にもうれしい効果です。腸内環境を整えるのにもってこいの食材なのです。
・大豆イソフラボン
大豆などマメ科の植物に多く含まれるポリフェノールの一種です。食物の中では大豆にもっとも多く含まれています。 女性ホルモンの減少によって起こる更年期障害の諸症状に効果が期待できます。また骨粗鬆症のや乳ガン・前立腺ガンの予防効果や、高血圧、コレステロールの抑制、循環器疾患のリスク軽減等の効果があるといわれています。
・大豆サポニン
大豆の苦みやえぐみの成分です。優れた抗酸化作用で、増えすぎた活性酸素を除去し、脂肪の酸化を防いでくれます。血液中の中性脂肪や悪玉コレステロールの蓄積を抑えるため動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞などを予防する効果が。また活性酸素の作用による細胞の老化を防ぐため、エイジングケアの効果も期待できるのもうれしいですね♪
・レシチン(ホスファチジルコリン)
脂質の一種で、体内で細胞膜をつくる成分です。脂肪やコレステロールが血管壁に付着するのを防ぐことで、動脈硬化を予防する効果が期待できます。人はレシチンが不足すると、疲労、免疫力の低下、不眠、動脈硬化、糖尿病、悪玉コレステロール等の沈着など多くの症状の原因になってしまうといわれています。