暮らしノート
安心・安全講座
高齢者だけじゃない! 安全・安心の入浴でヒートショックを防ごう
寒くなると、入浴中の事故が増加します。
多いのは、ヒートショックによって意識を失うことによる溺死。厚生労働省の「令和3年人口動態調査」によれば、入浴中の事故で死亡した人は、交通事故で死亡した人の約1.5倍にものぼります。
30~40代でもヒートショックが起きる?
ヒートショックは脳に血流が行き届かず、めまいや失神が起きたり、血管が詰まったり切れたりして心筋梗塞や脳梗塞などを起こしてしまう現象をいいます。
もちろん、とくに気を付けなければならないのはお年寄りですが、30~40代の方の事故も少なくありません。
若い層は健康や体力に自信があると思いがちですが、そのときの体調や環境の条件が重ねればヒートショックを起こしかねません。
働き盛りで、さらに家事や育児に忙しい世代です。
また20代のころと同じような動きをしていても、疲れが抜けなかったり、体力が続かなかったりと自分の身体の変化を感じ始めるころでもあります。
お風呂はリラックスタイムでもありますが、自分の体調や環境をしっかりと理解し、安全・安心を心掛けましょう。
★こんなときは要注意!
・疲れが溜まっている、睡眠不足
・飲酒後
・熱い湯に長時間浸かっている
・湯上りに冷水を浴びる
「酔いをさますための入浴」は要注意
ヒートショックを未然に防ぐために、入浴の際は以下を気を付けてみてください。
・飲酒後は入浴を避ける
酔っぱらっているとさっぱりするためにお風呂に入りたくなりますが、できるだけ避けましょう。
・浴室や脱衣所を温めておく
脱衣所に暖房を設置したり、浴槽のふたをあけて浴室を温めておきましょう。
・お湯は41℃以下にする
熱すぎるお湯は禁物です。また浴槽に浸かる時間は10分程度にしましょう。
・急に立ちあがらない
急に立ち上がると、脳への血流に影響します。浴槽からはゆっくりと立ちあがりましょう。